選別される社会 ~相模原事件をとおして<問い・語る>哲学対話2~
「この事件の根底には、誰もが避けては通れない問いがあるのではないだろうか?」
稀代の殺傷事件をとおして、いま何を?<問い・語る>べきなのか?
手探りのような「対話」を試みた2017年1月の一回めに続く、二回目の開催です。
今回も、四つのグループに分かれ、グループごとのテーマについて、対話します。
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1. 「役に立つものに価値はある?」
事件の後、その行為を賞賛するコメントがあったと聞きます。それは特殊な人の声だったのでしょうか。
この社会の根底には「役に立たないものに価値はない」という価値観が流れていると仮説を立ててみました。
一旦、人から切り離し、ものの価値について考えることで、別の視点が見えてくるかもしれません。
あたりまえと思われることを問い直します。
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2. 「忘れてしまうことについて」
この事件のことを鮮明に覚えているひとと
そうでないひと、刻一刻と記憶が薄れゆくひと。
その違いとは、はたして当事者性?だけでしょうか。
事件の当事者でないひとにとって、この類の事件の
いったいなにを、記憶に留めておくべきなのでしょうか。
そもそも“当事者”とは?いったい誰を指すのでしょうか。
相模原事件に限らず、これまでもそうだったように、
凄惨な事件・事故、重大な出来事をまえに、わたしたちは、
悲しいほどに忘れてしまうイキモノです。
「忘れてしまうことについて」
決して忘れてはならないことがあるそのいっぽうで、
それでも忘れてしまう……ひょっとしたら、むしろ忘れることでしか
前に進めない、そのようなこともあるかもしれない、のだとしたら……
忘れてしまうイキモノどうし、そんなことを話し合ってみたいと思います。
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3. 「ついてゆけない私たち」
事件の重大さは分かる気がするのだけれども、この事件について世間で論じられていることが、
どうにもわからない、腑に落ちない……といった方々と一緒に、一体何が問題なのか、言葉にすることを試みます。
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4. 当日集まった人たちでテーマを決めます
1〜3以外で、この機会に他の人の意見を聞きたいこと、あるいは気になっていることなどをその場で出しあい、時間が許す限り順に話し合います。そして内容が1〜3のいずれかに近いかもと感じた方は、途中そちらに移動してくださっても大丈夫です。
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【開催日】 平成29年10月8日(日)午後1時30分~4時30分
【会 場】 東京都武蔵野市立武蔵野プレイス4階フォーラム
( JR武蔵境駅南口徒歩1分)
【内 容】 4つのテーマごとのグループに分かれ、それぞれの
グループで哲学対話を行います。
【対 象】 どなたでもご参加いただけます
【定 員】 40名(申込先着順)
【参加費】 500円(当日お支払い)
【主 催】 選別を考える会
【受 付】 facebookイベントページ
【受 付】 参加ご希望の方は(senbetsukai@gmail.com)へ
メールでお申し込みください。
faceebookページからは お申し込みできません。
定員になり次第、受付を終了いたします。
さらに、「哲学プラクティス連絡会第三回大会」にて、ワークショップを開催!!
過去二回開かれた対話の場を通じて、わたしたちが語りたかったこと、語り切れなかったことは何か?
そして、“いま”、“ここから”語り合わねばならないことは、いったい何なのだろうか?
<「選別」される社会>という名の哲学対話を終えたいま、ワークショップの場を借りて、ふりかえりたいと思います。
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「選別」される社会 <増補版>
~あれからとこれからとの狭間で、考え、話す、対話セッション~
2017年10月22日(日)11:15-12:45 前半部ワークショップ
場所/立教大学 池袋キャンパス
▼詳しくは哲学プラクティス連絡会 webサイト▼
http://philosophicalpractice.jp/information/1022rikkyo/
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