2017年9月27日水曜日

選別される社会 ~相模原事件をとおして<問い・語る>哲学対話2~

選別される社会 ~相模原事件をとおして<問い・語る>哲学対話2

 2016726日未明に起きた<相模原障害者施設殺傷事件>

「この事件の根底には、誰もが避けては通れない問いがあるのではないだろうか?」

稀代の殺傷事件をとおして、いま何を?<問い・語る>べきなのか?

 
手探りのような「対話」を試みた20171月の一回めに続く、二回目の開催です。

今回も、四つのグループに分かれ、グループごとのテーマについて、対話します。

 四つのテーマは以下の通り(中畑の担当は、3.の「ついてゆけない私たち」です)。

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1. 「役に立つものに価値はある?」

事件の後、その行為を賞賛するコメントがあったと聞きます。それは特殊な人の声だったのでしょうか。

この社会の根底には「役に立たないものに価値はない」という価値観が流れていると仮説を立ててみました。

 一旦、人から切り離し、ものの価値について考えることで、別の視点が見えてくるかもしれません。

 あたりまえと思われることを問い直します。

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2. 「忘れてしまうことについて」

この事件のことを鮮明に覚えているひとと

そうでないひと、刻一刻と記憶が薄れゆくひと。

その違いとは、はたして当事者性?だけでしょうか。

事件の当事者でないひとにとって、この類の事件の

 いったいなにを、記憶に留めておくべきなのでしょうか。

そもそも“当事者”とは?いったい誰を指すのでしょうか。

相模原事件に限らず、これまでもそうだったように

 凄惨な事件・事故、重大な出来事をまえに、わたしたちは、

 悲しいほどに忘れてしまうイキモノです。

 「忘れてしまうことについて」

 決して忘れてはならないことがあるそのいっぽうで、

それでも忘れてしまう……ひょっとしたら、むしろ忘れることでしか

前に進めない、そのようなこともあるかもしれない、のだとしたら……

忘れてしまうイキモノどうし、そんなことを話し合ってみたいと思います。

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3. 「ついてゆけない私たち」

事件の重大さは分かる気がするのだけれども、この事件について世間で論じられていることが、
どうにもわからない、腑に落ちない……といった方々と一緒に、一体何が問題なのか、言葉にすることを試みます。

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4. 当日集まった人たちでテーマを決めます

1〜3以外で、この機会に他の人の意見を聞きたいこと、あるいは気になっていることなどをその場で出しあい、時間が許す限り順に話し合います。そして内容が1〜3のいずれかに近いかもと感じた方は、途中そちらに移動してくださっても大丈夫です。

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【開催日】 平成29108日(日)午後130分~430

【会 場】 東京都武蔵野市立武蔵野プレイス4階フォーラム

      ( JR武蔵境駅南口徒歩1分)

【内 容】 4つのテーマごとのグループに分かれ、それぞれの

      グループで哲学対話を行います。

【対 象】 どなたでもご参加いただけます

【定 員】 40名(申込先着順)

【参加費】 500円(当日お支払い)

【主 催】 選別を考える会

【受 付】 facebookイベントページ


【受 付】 参加ご希望の方は(senbetsukai@gmail.com)へ

      メールでお申し込みください。

       faceebookページからは お申し込みできません。


       定員になり次第、受付を終了いたします。

 
 
 


 

さらに、「哲学プラクティス連絡会第三回大会」にて、ワークショップを開催!!

 過去二回開かれた対話の場を通じて、わたしたちが語りたかったこと、語り切れなかったことは何か?

そして、“いま”、“ここから”語り合わねばならないことは、いったい何なのだろうか?

 <「選別」される社会>という名の哲学対話を終えたいま、ワークショップの場を借りて、ふりかえりたいと思います。

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 「選別」される社会 <増補版>

 ~あれからとこれからとの狭間で、考え、話す、対話セッション~

20171022日(日)11:15-12:45 前半部ワークショップ

場所/立教大学 池袋キャンパス

▼詳しくは哲学プラクティス連絡会 webサイト▼

http://philosophicalpractice.jp/information/1022rikkyo/

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