2017年4月25日火曜日

竹林茶話会 ~哲学Cafe@柏bamboo~ 第二十二回開催情報


竹林茶話会 ~哲学Cafe@柏bamboo~ 第二十二回開催情報

 

「竹林茶話会 ~哲学Cafe@柏bamboo~」の開催情報をこちらでお知らせします。

 

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竹林茶話会 ~哲学Cafe@柏bamboo~ 

 

第二十二回 テーマ 「空気って、読めますか?」

 

開催日時 2017513日(土) 17:00頃〜(19:30頃までを予定)

 

開催場所 bar bamboo http://bar-bamboo.com/(地図等ご参照下さい)

 

主催者メールアドレス chikurinsawakai@yahoo.co.jp

 

料金 1000円(1drink付き)

 

基本ルール

 

1 人の話はちゃんと聞く

 

2 「人それぞれ」は禁止

 

3 「偉い人」には頼らない

 

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「竹林茶話会 ~哲学Cafe@柏bamboo~」、第二十二回目のテーマは……

 

 

「空気って、読めますか?」

 

 

です。

 

今回、あまりにも告知の遅いナカハタにしびれを切らして(?)、我らがマスターが

素晴らしい告知文を書いて下さいましたので、掲載させていただきます(笑)。

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世の中を作ってきた人や、

新しい時代に導いてくれた人、

美しいもの、驚きや笑いを与えてくれた人は、

空気を読まないで行動した人かも知れません。

 

空気って生きていく為に不可欠なもの、

息苦しい時には、新鮮な風を入れましょう。

 

哲学って、意外と貴方の身近にあったりして。

今回も多くの方々のご参加をお待ちしております!

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……と、これだけでは、「ナカハタ、おまえも仕事しろ~っ!!」といったお叱りの声が

聞こえてきそうなので、私からも少しだけ(笑)。

 

「空気を読む」って……考えてみれば、とってもとっても難しいですよね、

というか、不可能でしょ、そんなこと?

いや、だって、「空気」、つまり、私たちの身の回りに存在していて、私たちがいつも吸ったり吐いたりしている、この「空気」って……読めませんよね?文字が書いてあるわけでもないし……。

屁理屈?

言葉のすり替え?

いえいえ、「空気を読む」だとか「空気読め!」だとかいう言葉が、一種の「たとえ」のようなものだとしても、それでも、本来は読めるはずもない、いや、そもそも「読む」とか「読まれる」といったこととは無縁な「空気」というものを引き合いに出している以上、こういった言葉自体が、この行為の難しさをとってもとっても良く表現していると想うのです。

ですが、「あいつは空気を読めない奴だ」(「あいつはKYだ」、というのは、もう死語なのかな?笑)というのが、「普通の人には当り前に出来ることが出来ない奴だ」という、非難の表現だとすれば、大多数の人間にはこのとってもとっても難しい行為が普通に出来てしまう、ということなわけで……。

もしかしたら、人間って、人間自身が考えたり感じたりしている以上に、高度なことをいとも簡単にやってのけてしまう、そういう存在なのかもしれません。ということは、やっぱり人間が人工知能に負けることはな……いやいや、これは告知ですからね、この辺にしておきましょう(笑)。

 

そういうわけで(?)、意外な方向にも対話が展開しそうな今回のテーマ、ぜひぜひ、ご一緒に語り合ってみませんか?

ということで、マスターにならって、私からも……

今回も多くの方々のご参加をお待ちしております!
 
 
                       (by the master of the bar bamboo)

 

2017年4月16日日曜日

第二十一回 竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」開催後記

「第二十一回 竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」開催後記


 
48日、「第二十一回 竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」が開催されました。

テーマは「いい人って、どんな人ですか?」

参加者はマスターと私を含めて11名。

ほぼ理想的な人数でありながら、大変密度の濃い、充実した、そしてもちろん、楽しい対話となりました。

応援していただいた皆さま、ご参加いただいた皆さま、心よりお礼申し上げます。

ありがとうございました。

 
さて、今回の対話は、我らがマスターが、日頃から感じている疑問がきっかけとなって決まりました。

お客さんたちの会話の端々に聞かれる、「いい人」って、一体、どんな人なのだろう?

いや、

お客さんたちは、ある人を「いい人」と呼ぶことによって、一体、何を表現しようとしているのだろう?

私たちも日常の生活の中で、「いい人」という言葉、使ってますよね?


今回は、参加者の皆さんが、日常の中でどのようにこの言葉を使い、また、使われることがあるか、そんなところから対話がスタートしました。

前半はおもに、「いい人」とされる人たちがどんな人なのか、ということを中心に対話が進みました。

道徳的・倫理的に善い人、都合の良い人、どうでもいい人……。

純粋に善良な人を指す場合、取り立てて特徴の無い人を話題にする際に敢えてこう呼ぶ場合、あるいは時に皮肉を込めて、自分にはまったく関心の無い人をこう呼ぶ場合など、いくつかのパターンが見えてまいりました。

そして次第に、対話の関心は、むしろ逆に、「いい人」という言葉を多用してしまう人々の問題に、移ってゆきました。

なぜ、我々は「いい人」という言葉を使ってしまうのだろう?

しかも、たとえば、その人に対して無関心な場合や、さらにはその人の悪口をさんざん言ってしまった後に……。

そこには、ある種の「和」を重んじようとする性格が関係しているのかもしれません。そしてそれは、それ自体としては決して悪いことではないのかもしれない、ただ、「和を保たなければ」という配慮が度を超えると、それが心的なストレスとなってしまう場合すらあるのであって、しかも最近、そういったストレスに苦しんでいる人々も、少なくはないのかもしれない……。


さて、今回最後にご紹介した、まさに「いい人」を真っ向から批判している本、『善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学』の著者である中島義道氏は、『<対話>のない社会―思いやりと優しさが圧殺するもの』という本も書いています。哲学カフェや哲学対話といった、「対話」を重視するイベントが日本で普及しはじめたのは比較的最近のことですが(おっと、対話重視のイベントといえば……最近巷で話題騒然の『Bambooキネマ倶楽部』も、忘れてはいけませんね!)、従来、日本で「対話」というものが普及してこなかったのは、もしかしたら、「和を保たなければ」という配慮が、さらに言えば、「いい人」をめぐる問題が、関係しているのかもしれません。

以上、日常の中の気になる言葉から出発しつつも、最終的にはとても大きな問題へと対話が発展した、今回の竹林茶話会でした。


                                                                   (by the master of the bar bamboo)
 


さて、次回、第二十二回「竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」は、513日に開催予定です。

テーマは

「空気って、読めますか?」

なにやら、今回の対話とも関連するようなテーマであるような気がしないでもありませんが(笑)、もちろん、今回参加なさらなかった方のご参加も、大歓迎!
次回もたくさんの方々のご参加を、お待ちしております!

 
今回ご紹介した本です。

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中島義道『善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学』(角川oneテーマ21、角川書店、2010年)