2017年8月6日日曜日

「第二十四回 竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」開催後記

「第二十四回 竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」開催後記


 
78日、「第二十四回 竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」が開催されました。

テーマは「これって差別ですか?」

参加者はマスターと私を含めて15名。

開催後記、大変遅くなりまして申し訳ございません。もう、次回開催まで一週間もありませんね^^;

今回も、とってもとっても、楽しい集いとなりました。

応援していただいた皆さま、ご参加いただいた皆さま、心よりお礼申し上げます。

ありがとうございました。

 

今回は、全国各地の哲学カフェ・哲学対話の関係者であれば誰でも知っている、日本の哲学カフェ・哲学対話界を知りつくしたお方、Yさん(笑)が参加してくださいました。

竹林茶話会へは二度目のご参加になりますね、Yさん、遠方はるばるありがとうございました!

Yさんは、「哲学カフェをさがしに」と題して、御自身が直接参加された全国各地の哲学カフェや哲学対話についての印象や感想をまとめた文章をFB(フェイス・ブック)に投稿されてます。今回の竹林茶話会についても、詳細な素晴しい文章を投稿してくださいました!(しかも二回に分けて!^^)



Yさんの二回目の文章に、私が哲学プロパー(専門家)でありながらそちらの活動とは別に哲学カフェを主催している、ということと関連して、Yさんが御自身のことを振り返っておられる箇所があります。私はYさんとはあまり頻繁にお会いしているわけではありません。しかし、Yさんがこのような文章をお書きになってくださったということ自体が、Yさんと私のとの間に深い「かかわり」が成り立っていることのあらわれである……と、そのように勝手に想わせていただいております(笑)。このような「かかわり」が出来たことも、拙いながらも二年間、哲学カフェを運営してきた成果であろうと想うと、感慨深いです。Yさん、ありがとうございます!

 

さてさて、今回の対話の内容ですが……詳しいことはYさんの文章をお読みいただくとして(笑)。私自身として忘れてはいけないと感じたことなどを、少しだけ。

今回の対話、途中までは「差別ってなんだろう?」とか「どうして差別が起るだろう?」といった、いわば「客観的に」差別を語る方向で進みました。ところが、マスターのある一言によって、そのように語っただけでは、差別の問題について論じるためには不十分である、ということに、私も含めた参加者全員が気付いたような気がします。これは、差別の問題に限ったことではないのかもしれません。客観的に、いや、もっと言ってしまえば「他人事(ひとごと)」として語っている限り、どんなことでも語ることができてしまう、そういった問題というものがある。たとえば差別の場合であれば、差別に反対することも、逆に、差別に反対することに対して反対することも、いくらでも語れてしまう、しかも無責任に語れてしまう。しかし、そんなことを延々と続けていても、果して何かを考えたことになるのか、何かを語ったことになるのか。自分の立場を抜きにしては、考えることにも語ることにも意味がない、そういった問題もあるのだということ、そのことに参加者のみなさんと一緒に気付けたこと、それが今回の対話の最大の成果であったと、私は想っています。

さてさて、次回、三年目の第一発目となる、第二十五回、 竹林茶話会・哲学cafe@柏bamboo

テーマは……

 

「家族!?」

 

です。


開催は、これまでと同じように、第二土曜日、812日。

次回もたくさんの方々のご参加を、お待ちしております!

 

今回ご紹介した本です。(Amazonアソシエイト(アフィリエイト))

中島義道『差別感情の哲学』(2015年、講談社学術文庫)
 
http://amzn.to/2udkAB3


「これって差別ですか?」 イメージさまさま(by the master of the bar bamboo)