「第八回 竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」開催後記
3月12日、「第八回 竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」が開催されました。
テーマは「退屈」。比較的少人数での開催となりましたが、それでも初めてご参加いただいた方や久しぶりにご参加していただいた方、それから、はるばる遠方から参加のために柏まで来ていただいた方もおられ、とても楽しい、また、充実した集いとなりました。応援していただいたみなさま、ご参加いただいたみなさま、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
今回の対話では早くも前半から、「退屈」の本質とは一体どのようなものなのかといった、なかなか深い話題にまで対話が展開してゆきました。「退屈の本質」について、たとえば「ある目的を果たすための時間や場所にいるにもかかわらず、自分がまさにその目的に興味が持てない場合に生じる状態である」とか、あるいは「自分が主体的に判断したり活動したり出来ない場合に生じる状態である」とか、さらには「人類の歴史において、たとえば生存するための方法が狩猟採集から農耕へと移行していった時のように、生活に余裕が出来た時に生まれたものである」とか、実に様々な観点から論じられました。そしてさらに、後半から参加してくださった方々に「退屈」についての具体的なお話をうかがったところ、それらのケースが前半に論じられた「退屈の本質」によってとてもうまく説明出来たのでした。参加者が一緒に「哲学的に」考えて得られた成果が「現実」を説明するために有効であることがわかる、こういったところにも、哲学カフェでの対話の楽しさがあるのではないか、私はそんな風に思いました。
また、その他にも、「『退屈』や『暇』や『詰まらない』は、それぞれどう違うのか」、「『退屈』は無い方が望ましいが、まったく無いとむしろ困ったことになるのではないか」、「『退屈』を避けられないということが決定的となった時、人は絶望するのではないか」などなど、限られた時間の中では論じ尽せないほどの、また、ぜひいつか機会を改めてそれだけをテーマとして対話してみたいと思うような、とても興味深い話題が次々と参加者のみなさんから挙げられました。ここだけの話、実は哲学研究を専門としている私ですが(笑)、今回の対話からは本当にたくさんの新たなテーマやヒントをいただきました。参加者のみなさん、本当にありがとうございました。
さて、第九回目となる次回「竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」、4月9日の開催を予定しております。次回はどんな対話となるのでしょうか。たくさんの方々のご参加を、お待ちしております!
最後にご紹介した本です(アマゾンアソシエイト(アフィリエイト))
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