「第十八回 竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」開催後記
1月14日、「第十八回 竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」が開催されました。
テーマは「自分に自信、ありますか?」
参加者はマスターと私を含めて13名。
今回も初参加の方々が多い集いとなりましたが、積極的なご発言が多く、
大変楽しい、また、充実した対話となりました。
2017年第一回目の竹林茶話会、幸先の良いスタートが切れました。
応援していただいた皆さま、ご参加いただいた皆さま、心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。
対話は「自信」をめぐって、
「他の人との比較によってあったりなかったりするもの」
「自分の経験(たとえば成功経験)の蓄積の中で身につくもの」
という二つの考え方から出発しました。
つまり、
1 自信というものが他の人との「関係」の中で生まれるものなのか(あるいは失われるものなのか)
それとも、
2 ある人に「固有」に備わるものなのか
という二つの考え方を軸にして対話が進んで行ったと言って良いと思います。
この二つの考え方と関連して、
・自信は必要か?不必要か?
・自信と時間の関係
・自信と自負、納得とはどう違うのかといった、言葉のむずかしさ
・自信不足と自信過剰、さらには自己顕示欲との関係
といった観点から対話は盛り上がってゆきました。
そしてしだいに、対話の内容はとても哲学的なものになってゆきました。
たとえば、「自信」というものが、「自分」を「信じること」、であるとして、
そもそも「自分とは何なのだろうか?」といったことについて、語り合われました。
……いや、本当に、対話をここで再現できないのが残念なほどです(笑)。
ただ、最終的に、「1」と「2」の考え方は結びつく、という方向に話は進んでいった
ように想われます。
つまり、「1」の考え方だけでも「2」の考え方だけでも自信について考えるためには不十分なのであって、さらに詳しく言うと、自分が存在することを実感しているならば人はそもそも「自分」の存在を「信じている」ということになるのだけれども、その確実性というものは他者との関係において弁証法的に変化してゆくのであって……
おっと、いけませんいけません!
これでは、いくらなんでも、私自身の専門的観点が入りすぎたまとめ方ですね^^;
ところで今回、新しい試みとして、対話の最後に
「自信とは~~である」
というかたちで、皆さんに紙に書いていただきました。
言ってみればこれは、参加者の皆さんそれぞれが考えだした、哲学的名言、です。
もちろん、そこに表現されたことが「自信とはなにか?」という問いに対する、
皆さんの最終的な回答、というわけではないでしょう。
それでも、考えたことを一度、一つの言葉で表現しておくことは、
これからこの問いについて考えてゆくための、
「自信」につながるのではないでしょうか。
さて、次回、第十九回「竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」は、2月11日に開催予定です。
テーマはまだ決まっておりません。
「こんなことについて語り合ってみたい」といったご要望などございましたら、
ぜひお聞かせください。(chikurinsawakai@yahoo.co.jp)。
次回もたくさんの方々のご参加を、お待ちしております!
今回はご紹介した本です。
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A・ヘミングウェイ・高見浩訳、「フランシス・マカンバーの短い幸福な生涯」
(『勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪 ヘミングウェイ全短編2』、1996年、新潮文庫)
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