2016年12月13日火曜日

「第十七回 竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」開催後記


「第十七回 竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」開催後記


 

1210日、「第十七回 竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」が開催されました。

テーマは「それって本当に、『いらない』んですか?」

参加者はマスターと私を含めて10名。今回も初参加の方々をお迎えして、少人数ならではのゆったりとした対話となりました。

応援していただいた皆さま、ご参加いただいた皆さま、心よりお礼申し上げます。

ありがとうございました。

 

対話の内容はといいますと、なんと、テーマとは逆に「それって本当に、『いる』んですか?」といった方向に展開してゆき(笑)、参加者のみなさんに「いらない」と想われるものについて語っていただきました。私としては、最終的には、そういったものについて「いや、やっぱり『いる』んじゃないか?」といった観点からの対話となっていったら面白いかとも想っていたのですが、そこまではゆきませんでした。もちろん、哲学カフェは話にまとまりをつけなければならない場でも結論を出さなければならない場でもありませんので、それでまったく問題はありません。ただ、参加者の皆さんが、そういった観点から今後の生活の中で思索を深めていってくださればと、そう願っています。

 

ところで今回も、前回試みた二つの新しい手法を導入してみたのですが……

幸いなことに、「三種類のカード」の方は、出番がありませんでした(笑)。

問題はもう一つ、対話に先立ち参加者の皆さんにテーマにかんすることを紙に書いていただく、という方にありました。

いや、問題は手法自体にあったのではなく、この手法を十分に活かし切れなかった私にありました。参加者の皆さんがせっかく書いてくださった素晴らしい言葉や文章の中には、私が後の対話に反映させることができなかったものが、いくつもありました。この点、今後もファシリテーターとして工夫を重ね、修練を積まなければと、反省している次第であります、ごめんなさいごめんなさい……。

 

さて、早いもので、2016年の竹林茶話会も、今回で最後となりました。

応援していただいた皆さま、ご参加いただいた皆さま、

今年も本当にありがとうございました。

今年の竹林茶話会、いかがでしたでしょうか?

「それって本当に、『いる』んですか?」

哲学や哲学対話について、一般的にはまだまだそのように感じる人々が多い、というのが現状のようです。

しかしながら、もしも、竹林茶話会にこれまで一度でも参加してくださった皆さんが、そういった人々に対して、

「それって本当に、『いらない』んですか?」

と問い返したくなるくらい、哲学や哲学対話といったものの楽しさを感じてくださったとすれば、主催者としてファシリテーターとして、この上ない喜びです。

 

さて、次回、2017年第一弾、第十八回「竹林茶話会 哲学cafe@柏bamboo」は、114日に開催予定です。

テーマは

「自分に自信、ありますか?」

さてさて、どんな対話となるのでしょうか?

次回もたくさんの方々のご参加を、お待ちしております!

 

 

今回はご紹介した本です。年末年始のお休みに、お読みになってみてはいかがでしょうか。
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岡本裕一朗『いま世界の哲学者が考えていること』(2016年、ダイヤモンド社)

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