2014年9月1日月曜日

授業アンケートへのコメント

 遅ればせながら、ブログ開設!イェイ!
 とは言うものの、まったく何の予備知識が無いままにとりあえず開設してしまったので、しばらく試行錯誤を続けることになるかと思います。
 で、テストを兼ねて最初の記事。
 某大学で行われている授業アンケートの結果に対する、担当教員からのコメント文。
 一応毎年、コメントを集めた小冊子が作られて、これは全教職員、全学生が読めます。
 まぁ、ほとんど誰も読んでいないようですがね……

 しかぁ~し!

 何年か前、なんとまぁ、小冊子を読んで興味をもっただとかで、オイラの授業を履修してくれた学生さんがおりました、感謝!
 そんなわけで、やはり読んでくれる人がいる可能性がある以上、一応、毎年手を抜かずに、新しい文章を書くことにしています。どんな文でも一生懸命、ええ、なにしろ命がけですんで。

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 この授業アンケート、私の授業は幸いにも毎回比較的評価が高い。まったくもって寛大な諸君のおかげである、感謝!だがちょっと考えて欲しい。諸君の「本当の」評価は果してどのくらい公開された評価に反映されているだろうか。たとえば(これは大いにありそうなことだが)、諸君の中に私に対して何とも言えない不快感を抱いている者がいたとする。だがそういった不快感を示すためのアンケート項目などはない。そのために自由記述欄があるのだという考え方もあるが、こういった嫌悪感はまさに「何とも言えない」のだから、それを言葉で表現することは不可能なのである、言いかえれば、そういったものは諸君の語彙を越えているのである。そこで人文学の出番である。私の授業の大きな目標の一つは、諸君が語彙を広げること、「何とも言えない」ことを言葉にできるようになることである。諸君がこのような能力を得たならば、私の授業をより正しく評価・批判することも可能になるのである(この話の流れには実は根本的な大問題が隠されているのであるが……まぁ、詳しくは私の「哲学」の授業にて)。……まぁそんなことは別にしても、悪くないもんですよ、語彙が広がるって。がんばって下さい。